1月24日(土)、artwine.tokyo Group Exhibition vol.2 のレセプションパーティーを開催いたしました。
寒い中お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
今回の展示は、普段artwine.tokyoで講師として活躍しているアーティストたちの「作家としての顔」をご覧いただくための場です。
ワークショップでは教える側である彼ら・彼女たち。
しかし本来は、それぞれが強い思想と表現を持つ、ひとりのアーティストです。
artwine.tokyoが展示会を開く理由
レセプションでは、まず代表の永目より、今回の展示に込めた想いをお話ししました。
artwine.tokyoのミッションは、「創作で心のゆとりを取り戻す」。
東京は便利で、美しく、刺激にあふれた街です。
けれど同時に、私たちは常に何かに急かされ、前のめりに生きています。
創作は、ただの癒しではありません。
葛藤や怒り、喪失や戸惑いも含めて、自分の内面と向き合い、形にし、昇華する行為です。
子どもの頃、誰もが夢中になってクレヨンを握っていたはず。
けれどいつの間にか、創作は「特別な人がやるもの」になってしまった。

本当は、創作は人間にとって自然で、本質的な営みのはずです。
artwine.tokyoは、大人がもう一度その感覚を取り戻せる場所でありたいと考えています。
アーティストの“インフラ”になるという挑戦
今回の展示には、もう一つ大きなテーマがあります。それは、アーティストが持続可能な形で活動できる社会をつくること。
日本には、世界水準の技術と思想を持つ若い作家が数多く存在します。
しかし現実には、作家活動だけで生きていくことは決して容易ではありません。
優れた才能を持ちながら、創作を続けられなくなるケースも少なくないのが現状です。
artwine.tokyoは、講師という仕事を通じて作家が社会と接点を持ち、尊厳を保ちながら創作を継続できる仕組みをつくりたいと考えています。
今回のグループ展は、その思想の実践の場です。
鑑賞から、対話へ
さらに私たちが大切にしているのが、作家と鑑賞者の距離をなくすことです。
ギャラリーや展示会は、どこか敷居が高いと感じる方も多いかもしれません。
・自分が行っていいのだろうか
・作品の背景を深掘りできない
・作家に話しかけづらい
そうした心理的な距離が、日本のアートシーンには確かに存在しています。
今回のレセプションでは、作家自身が自らの制作背景を語り、参加者が直接質問できる時間を設けました。
作品を見るだけでなく、作家の思想に触れ、対話する。
その体験こそが、アートをより立体的にするものだと私たちは考えています。

作品を見る前と、後では
作家紹介の後は、参加者の皆さまと最上階のギャラリーフロアへ。
作家はそれぞれ自分の作品のそばに立ち、直接対話が始まりました。
作家の言葉を聞いた後に見る作品は、まったく違う表情を見せます。
色の意味。
素材の選択。
なぜこの構図なのか。
ひとつひとつが、思想と経験の積み重ねであることが伝わってきます。
アートは、“理解するもの”というよりも、“出会い、深めていくもの”。
そのプロセスを共有できた、濃密な時間でした。
artwine.tokyoは、アーティストと共に歩みます。
作家が活動し続けられる環境をつくること、そして鑑賞者と作家のあいだに対話の文化を育てること。
そのための挑戦を、これからも続けていきます。
ぜひ会期中に会場へ足をお運びください。
